column
皆さん、はじめまして。
元銀行員であり、現経営相談役の三倉(みくら)です。経営に関する様々な相談・悩みを承ります。
どうぞよろしくお願いいたします。
また、経営塾オンライン講座も開講していますので是非、ご参加下さいませ。
これから、このコラムには気になる事を気になる度に、ざっくばらんに書いてまいります。
さて、さて初回コラムにこのテーマを書く事には辛いものがあります。
新型コロナウイルス感染症融資の【資金使途違反】についてです。
こんな声が中小零細企業社長グループからよく聞こえてきます。
「銀行が貸してくれたんだから何に使おうが勝手やろう?」「ばれなかったらいいでしょう???」「知りませんでした、で大丈夫なんじゃぁないです???(不安な声で)」
社長!ほとんどバレます!(バレる、という表現は適しません)
なぜ、このような資金使途違反がおきるのでしょうか?
低金利だから?保証料がゼロだから?ま、そういう方もいらっしゃると思います。
ま、こんなに簡単に融資を受ける事が出来たから。これが一番ですね。自分の金と思ってしまう・・・
それと、融資には大きく分けて、「運転資金」と「設備資金」があります。
通常の返済期間は、長期運転資金3年~7年(10年もあります)、設備資金は7年~20年(20年以上もあります)が多いと思いますね。
ところが、コロナ融資となると簡単に借りれて返済期間が10年間、据置期間(元金返済がゼロ)5年間とか、福祉医療機構なんかは運転資金(コロナ経営資金)15年返済で5年間元金返済無し。金利も超・超・超低金利。
設備資金には、持って来いの返済条件ですね。なんせ、無担保ですから。
土地買った、M&Aに使ったなんてよく聞きますし、株を買って大損しているなんて社長もいましたよ・・・・・。
そりゃ金融機関は怒りますわ。申し込んだ使い方とちがうんですもの。
次の機会に運転資金を申し込んでも、「既に運転資金を十分に融資をしているはずです」といわれれば、なかなか反論できにくいですね。逆に設備資金融資を運転資金に使ったというケースは、少なくなったと思います。金融機関が振込みを自行からさせる、領収書現物をコピーするなどを行うからです。(あの手この手の話は聞きますが、承知しません)
この手の相談は慎重に対応しないとその企業の金融機関取引が破綻する可能を秘めています。
社長!何でも相談下さい。解決策はあるはずです。